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蛇韻律

ペルシャ 青釉陰刻紋扁壺 13〜14世紀

現イランで出土した青釉の壺。イルハン王朝期のものと思われ、まるで中国や朝鮮半島に見られる扁壷のような形をしている。ペルシャでこのようなものが作られていたことに驚かされるが、当時はモンゴルが東西に領土を拡大していた時代であり(イルハン王朝はモンゴル帝国の地方政権)、その中で扁壷が西方に伝わっていたことは十分に考えられる。

両側面には漢字を意匠化したものが掘られており、それぞれ「魚行」、「鳥飛」と読むことができる。これは碧巌録という仏教書(禅宗の語録)の一節「魚行けば水濁り、鳥飛べば毛落つ」からの引用と思われ、禅宗がペルシャにまで到達していたことを示唆している。

加えて、洛陽伽藍記という5世紀頃の書物には、中国禅宗の開祖である達磨は波斯国(ペルシャ)出身であるとの記述がある。もしそれが事実なら、禅宗の教えが達磨の故郷へと還流していたということになる。

モンゴルが起こした東西文化の撹拌が、奇しくも達磨の里帰りを実現させてしまったことを物語る極めて貴重な作品。
一部小さな欠けや釉薬の剥離が見られる以外、特筆すべき瑕疵はない。

W22cm × D12cm × H24cm
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