李氏朝鮮 黒高麗塩笥壺 15〜16世紀
¥30,000(税込)李氏朝鮮時代初期に焼かれたであろう壺。そろばん玉のような形をした塩笥と呼ばれるタイプのものである。本来は塩や味噌を入れる雑器であるが、保温性に長けた器形であることから、厳寒用の茶碗として日本の茶人に珍重された。
塩笥は高台が窄まっているものが多いが、こちらは広く、且つ平底で腰の座った姿が印象的。ざくざくとした赤褐色の胎土が北鮮の会寧、明川あたりを思わせ、高麗青磁〜粉青沙器とは別の流れを汲むものであることが分かる。
全体の三分の二が緑褐色を呈しているのは、焼成位置に起因するものだろう。本来は黒い焼き上がりを狙ったと思われるが、その明暗のグラデーションは太極の中に生じた陰陽の神秘を孕み、新たな景色を生んでいる。
特筆すべき瑕疵はなく状態良好。
W13.5cm × H10cm
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