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蛇韻律

琉球 アンダガーミ 19世紀

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琉球(現沖縄)で豚の脂を保存するために使用されていた、アンダガーミと呼ばれる伝統的な壺。アンダは脂、カーミは甕のことを指す。四つ耳に棕櫚の紐を通し、台所の風通しの良い場所に吊り下げることで、腐敗や害虫の侵入を防いでいたとされる。

仏教による肉食禁忌の影響を受けなかった琉球では、祭祀の場で豚を屠り共食するなど、日本とは異なる食文化が形成されていた。しかし、庶民が日常的に肉を食べるようになったのは戦後になってからのことで、それまでは芋や魚介が中心の貧しい食生活であった。食料保存に不向きな亜熱帯の琉球において、アンダガーミは貴重な豚の脂を衛生的に貯蔵するために重要な役割を果たしていたことが窺える。
また、那覇の古墓では乳児の遺骨が入った状態で出土していることから、骨壷にも転用されていたことが分かる。王国末期から戦後の激動期において、琉球の人々の生だけでなく、時として死にも寄り添った漆黒の壺は、まるで黒衣のように彼らの暮らしを支えていたのである。

ミスガーミ(水甕)なども含め、カーミの大半は壺屋で焼かれていたとされる。壺屋の創始には朝鮮陶工が関わっており、カーミの姿に黒高麗や甕器の面影が重なるのは気のせいではないはずだ。

高台に一箇所欠けがあるが、それ以外に特筆すべき瑕疵はない。褐色を呈したものもある中、ここまで黒々と発色しているものは珍しく、貴重である。

W20cm × H26cm
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