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蛇韻律

安土桃山時代 朝鮮唐津小壺 17世紀

¥50,000(税込)

パステルブルーの海鼠釉が映える朝鮮唐津の小壺。唐津の名窯、藤の川内を思わせる作風だが、赤みがかった胎土や底の糸切り処理、窯傷を見たところ山瀬の可能性が高い。この手の壺は塗蓋が仕立てられ水指として伝世しているものが多いが、当然ながら元は雑器の生まれである。

唐津焼は1580年代に、現在の佐賀県北部の唐津市で、波多氏が朝鮮半島から陶工を連れて開窯したことに始まる。一口に唐津焼と言っても多岐にわたるが、初期は藁灰釉を用いた斑唐津、朝鮮唐津が中心であった。いわゆる古唐津の中でも初期にあたるこの壺は、朝鮮半島の会寧直系であると言えるだろう。

その作行は、雑器であることを含み置いても、拙く荒いものである。しかしそれは、朝鮮半島で一度完成していた会寧焼が、唐津という新たな地に根をおろし、風土を取り込み、新たな焼き物に生まれ変わろうとする瞬間の姿なのではないだろうか。そう考えると、まるで中央に渦巻く海鼠釉が、唐津の地で朝鮮陶工が上げた狼煙のように見えてくる。例え海を隔てていても、すべては地続きであるということをこの壺が伝えているのである。

焼成時に発生した亀裂が底にあるが、漆で埋められており水漏れはない。念のため、花活けなどに使用する場合は落としを使用すると良いだろう。

W12cm×H13cm
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