中国 阿片ランプ 真鍮製 20世紀
SOLD OUT中国で阿片を吸引する際に用いられていたオイルランプ。底に「民国八年」の銘があることから、1919年に製造されたものであることが分かる。
当時、既に万国阿片条約で阿片の取引は国際的に規制されていた上、国内では中華民国政府が阿片の使用禁止令を発出していた。しかし満州や台湾に進駐していた日本軍(関東軍)が阿片の密売を行っており、1930年代になっても吸煙道具の取扱店や「大煙」と看板を掲げた煙館など、アヘン関係の店が各地で見られた。
このオイルランプには、双喜紋とその周囲を取り囲む蝙蝠を表した図案が四面に施されている。それは美術品として愛玩されるものでありながら、吉祥的な図案が施されることで、阿片の害悪を覆い隠すことにも寄与していたのだろう。
一部錆が見られるが状態は概ね良好。
W7.5cm × H9cm
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