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蛇韻律

明朝 雲南省 青花徳利 15〜16世紀

明朝期に雲南省の玉溪窯で焼かれた徳利。くすんだ色味の呉須で抽象的な絵付けが施されている。

多くの民族を抱える共同体として、雲南地区は長らく独自の文化圏にあった。後漢時代に内地の影響を受けた施釉陶が出現すると、唐代末期には古来から続く厚葬文化と共にその生産が活発化した。

元朝期の墳墓から出土した青花の多くは、黒〜灰青色を呈しており、マンガンを多く含む地産の呉須が使用されていた。但し、コバルトの輸入が西南シルクロードに位置する雲南を経由して行われていたこともあり、景徳鎮にやや先行して青花を作っていた可能性も指摘されている。

厚葬が深く根ざした雲南において、副葬品の焼成を中心とした陶器生産は清朝期に至るまで続いた。しかし明朝期以降は、民族の伝統的な意匠に内地から運ばれた景徳鎮青花の意匠を融合させ、祭器などの実用品も盛んに作られたようである。比較的大ぶりなこちらの徳利は、葬送儀礼に用いられた祭器か、または雑器であろう。

中央に複数描かれた渦巻き模様は、瀬戸の馬の目を思わせる。根源的生命力を表すこの意匠が、民族の坩堝である山間地と、海に囲まれた遥か東の列島で描かれているのは、原初への回帰を渇望してやまない人間の性だろうか。

窯傷や釉薬の剥離、口縁部の直しが見られるが概ね状態良好。

W15cm×H23cm
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