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蛇韻律

唐代 魯山窯 花釉磁水注 9〜10世紀

唐から五代の頃に河南で焼かれた水注。質朴重厚な形状を持ち、黒釉地に白釉斑が浮かぶ幽幻な花釉が光彩を放つ。20世紀後半に発掘調査が行われた魯山段店窯あるいは黄道窯のものだろう。

‘唐鈞’と呼ばれるこれらの一群は鈞窯瓷の源流であっただけではなく、磁州窯(河南天目)、吉州窯といった後世の民窯に影響を及ぼしたとも考えられる。中世陶磁史の礎とも呼べるものが未だ知られざる存在として暗がりの中にいるのは、明〜清朝期に謳われた五大名窯が盲信されてきたことに一因するだろう。

北宋末期、中原地方を占拠した金朝が、戦禍の中で鈞窯の一部の陶工を彼らの根拠地である東北部へ移住させたとする説がある。漆黒の中で明滅する人魂の如き黒釉彩斑は、北鮮の民窯、あるいは海を越えて、日本の民藝陶へと引き継がれたのであった。

注ぎ口に極小さなホツが見られる以外、特筆すべき瑕疵はない。

W16cm×D14cm×H19cm
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