美濃 無地志野 茶碗
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江戸時代前期に美濃で焼かれた茶碗。艶のある志野釉が腰部まで掛かり、螺旋状の箆削り痕が高台周辺を廻る。見込みには三点の小さな目跡が残り、迫力ある貫入が走る。志野織部と同時期に登り窯で焼成されたものと思われ、やや硬質な優れた上がりの膚を呈している。直径約10cmの小ぶりな寸法で旅茶碗に最適。
発掘のため口縁に欠けがあり、ニュウが複数伸びているが、釉にカセは殆ど感じられない。欠けやニュウには古い時代の銀直し、漆直しが施されている。
W10.2cm×H6.2cm
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