Antique & Poetics – Serpent Rhythm Continuum

蛇韻律 Serpent Rhythm Continuum

【展示】ビルマ古陶とその周辺

大らかな器形と、独特の柔らかな風合いをもつビルマの古陶。
それらは主にタウングー王朝下の14世紀後半から16世紀末に作られ、青磁や象嵌、中東からの影響であろう鉛を用いた白釉・緑釉など、多彩で幅広い作風を特徴とします。

東南アジアの陶磁器は鎌倉時代末期に日本に伝わり、「南蛮」として茶の湯の世界で珍重されてきました。
中でもタイの作品は「宋胡録」、北部ベトナムの作品は「安南」として別格の地位が与えられましたが、ビルマ産の陶磁器に関心が向けられたのは1980年代になってからのことでした。
その後の研究で、以前は中国産とされていた伝世品の茶壺がビルマ産と判明した他、16世紀の遺跡からも新たに発掘されるなど、日本にもビルマの作品が伝来していたことが徐々に明らかになっています。

しかし、現地で続く内戦と繰り返される軍事クーデター、それに伴う政情不安の影響から、ビルマの古陶磁は未だ研究途上であり、産地や技法について多くの謎が残されたままとなっています。本展示が、ビルマの過去と現在に思いを巡らせるきっかけになれば幸いです。

会期|2025年2月7日(金)- 3月9日(日)※終了日は変更になる場合があります。
場所|銀座 蔦屋書店 BOOK売場 (地図
時間|10:30〜21:00

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