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高麗 青磁広口壺

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高麗時代に焼かれた青磁壺。大きく口の開いた平坦な器体を成し、ムラのある青磁釉が高台脇まで掛かる。淡褐色の荒々しい素地がまばらに露出し、疎林の岩山を思わせる荒涼とした景色を呈す。泰安郡付近の沈没船から似た特徴を持つ鉢が発見されているが、本作の方がより豪放で野陶然とした印象。真っ直ぐに滴る釉垂れが見どころとなっている。

火の当たり具合により、腰部周辺がマットな質感になっている。内部にカセが見られ、高台に古い時代の削げがある。塗蓋を伴い、箱に収まる。

W23.5cm××H13cm
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