唐 魯山段店窯 花釉水注
¥220,000(税込)唐代に魯山段店窯で焼かれた水注。胴の膨らんだ重厚な器体を成し、注ぎ口と取手、小さな双耳を有する。黒地に彩斑を施した「花釉」はこの窯を特徴付ける意匠の一つで、明滅する鬼火の如き幽幻な趣を放っている。
魯山段店窯は河南省平頂山市魯山県にかつて存在した窯。磁州窯や鈞窯の類型、または青磁や褐釉など幅広い作行きで知られるが、唐代には主に本作のような花釉瓷を焼いていた。絢爛な唐三彩に比して、これまで顧みられることが少なかった意匠だが、黒釉をベースとしている点で天目釉や海鼠釉に先駆けており、その存在は無視できない。
図録「魯山段店窯遺珍(河南省文物考古研究院 編)」に同手所載。注ぎ口に極小さなホツが見られる以外、目立った瑕疵は無い。
W13.5cm×D16.5cm×H18cm
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