金朝 魯山段店窯 白釉黒覆輪碗
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河南省平頂山市の魯山段店窯で出土した碗。灰褐色の胎土に白化粧を施し、口縁を黒釉で覆う。見込みには重ね焼きによる蛇の目跡を残す。
唐代に花釉磁を生んだことで知られる魯山段店窯であるが、北宋以降は磁州窯や鈞窯といった同時代の様々な意匠を取り入れた大規模な窯場へと発展する。磁州窯の黒釉白覆輪碗を白黒反転させたような本作もこの時期のもので、同窯の独創性が発揮された珍しい作例となっている。
発掘品だがカセは少なく、艶のある器面を保つ。窯傷と口縁に小ホツ、ニュウが一本見られる以外に目立った瑕疵はない。保存箱付き。
W14cm×H5cm
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