古砥部 染付小皿 五客組
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江戸時代後期に焼かれた砥部焼の小皿。腰に丸みを持たせた、僅かに深さのある器体を成し、極度に抽象化された簡素な文様を描く。
砥部焼は中予・伊予郡砥部町に所在する磁器窯。肥前の長与窯の陶工に協力を仰ぎながら、数々の試行錯誤を経て1777年に磁器の焼成に成功した。本作は砥部焼の創業期にあたる上原窯の作で、省略された絵付けや見込みの蛇の目釉剥ぎなど、肥前磁器の傍系とも言えるようなくらわんか風の作行きとなっている。
器体の歪みや窯傷が散見されるが、いずれの個体にも後天的な瑕疵は無い。
W9.3cm×H2.5cm
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