朝鮮 海州 呉須流掛水注
ARCHIVED日本統治時代に黄海南道海州で焼かれた水注。焼酎を供するための容器と思われる。肩部には日本の技法である柄杓掛けでコバルトが流し掛けられている。
分院の解体後に出現した海州の諸窯では、後期分院の流れを汲む青画作品が濫造された。本作はそうした一群とは趣を異にする、日本の民藝陶が強く意識された作例で、その形態は琉球や薩摩の「カラカラ」に類似する。総督府の統制下に置かれ、かつての特色を失っていた当時の作品の中でも異彩を放つ一作。
容量は250ml程度。内部に目立った汚れや匂いは無く、水切れも非常に良いため実用的。染みや窯傷以外の瑕疵は無く、状態は極めて良好。
W10.5cm×D8cm×H12cm
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