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蛇韻律

李氏朝鮮 搔落牡丹葉紋茶碗 15世紀

SOLD OUT

掻き落としで葉紋が施された粉青沙器の茶碗。付属の鑑定書(1972年9月27日付)に「彫鶏竜山茶碗」と記載されているが、産地は考証の余地があるだろう。

その作風は磁州窯の「黒釉掻落」を連想させるが、工程が全く異なる上、陰陽が逆である。また、工程の近い「白地掻落」には、素地に鉄砂が施された例はない。半島の陶磁器に見られる磁州窯との類似性は、いずれも模倣の観があり、更にそれらが南鮮に集中していることを勘案すると、中国から地続きに技術移入があったとは考え難い。

10〜13世紀頃、朝鮮北部にまで契丹勢力が拡大していたことから、交易関係を結んでいた高麗と宋は、主に黄海を挟んで交易を行い、ルートを南路偏重とした。その際に齎された大量の磁州窯系陶器(日本の茶人が絵高麗と呼んだ一群)が南鮮の朝鮮陶工たちに影響を及ぼしたのではないだろうか。
地政学的要因が創作活動に現れた最たる例と言えよう。

貫入にニュウが紛れている可能性はあるものの、特筆すべき瑕疵はない。韓国古美術鑑定院の鑑定書と、合箱が付く。

W13.5cm×H6.5cm
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