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明朝 雲南建水窯 五谷罐

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雲南省の建水窯で焼かれた蓋付小壺。ペー族の信仰する阿吒力教で用いられた明器群「五供」の内の一つで、中に五穀を入れることから五谷罐と称される。

明朝期の雲南では、阿吒力信仰と共に火葬が普及した。香炉、対の花瓶、対の五谷罐の計五つで構成される五供は、それまでの土葬式の明器とは異なり、死者と共に火に入れられる。

側面に描かれた波線や渦巻は天界を表す雲気文だろう。これらの抽象文は漢時代にまで起源を辿ることができ、同地に連綿と続く厚葬の歴史を伝えている。

蓋が残るものは極めて希少。極小さなホツや釉薬の剥離が見られる以外、特筆すべき瑕疵はない。茶入に見立てられており、仕覆と桐箱に入る。

W7cm×H5.5cm
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