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隋 白磁碗

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随時代に焼かれた初期白磁の碗。1989年に発見された河北井陘窯の窯址出土品に同手が含まれており、そこで産したものと思われる。

白磁の原型となるものは南北朝時代から焼かれ始め、隋時代に飛躍的な進歩を遂げた。本作は作りが最も精緻化していた隋末期のもので、それまでより釉薬の透明度が上がり、器形も薄く洗練されたものに変化している。同時期に白磁を産した邢窯と井陘窯は近接しており、現時点で邢窯の作とされる器物にも同窯の作が混在している可能性がある。

抹茶碗として使用されていた発掘伝世品。口縁に釉薬の剥離と小さな共色直し、銀直しが見られる以外に目立った瑕疵はない。「隋白釉茶碗」と書かれた貼紙のある古箱に収まる。

W11cm×H7.5cm
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