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後黎朝 青花蓮弁文茶碗

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大越国(現ベトナム北部)の後黎朝期に焼かれた茶碗。口縁の端反りする素直な椀形を成し、見込みに蛇の目釉剥ぎを残す。日本では安南絞手と称される作例で、淡く朧げな絵付けや貫入に覆われた柔らかな膚が魅力。

本作は交易陶磁の主要産地であったハイズオン省のチューダオ窯から、16世紀末に陶工が移動したバッチャン窯で焼かれたものと推測される。この手はベトナム交易陶磁の後期に位置し、南海諸国よりも日本での発掘例が多い。

発掘伝世品。部分的なカセと、貫入に紛れた短いニュウが幾つか見られる。口縁の削げのように見える箇所は窯傷。仕覆を伴い、貼り紙のある箱に収まる。

W12.8cm×H6.5cm
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