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後黎朝 青花德字皿

ARCHIVED

大越国(現ベトナム北部)の後黎朝〜莫朝期に焼かれた青花皿。日本で安南絞手と称された一群と同時期、明朝の海禁令撤廃(1567年)と内乱による混乱期に産したもの。伏焼による同型の皿はベトナム国内やホイアン沈船からも発見されており、当時一般的な器種であったと推測される。

13世紀に漢字起源の𡨸喃(チュノム)を生み出すなど、越南では独自の漢字文化が発展していた。陶磁器においても様々な漢字が認められるが、碗の見込みに小さくあしらわれる場合が殆どで、漢字が主体を成す本作のような絵付けは他に類を見ない。

器形は端正で歪みがなく、釉膚は瑞々しく艶がある。若干のフリモノを除き、状態は極めて良好。高台内に墨書有り。保存箱付き。

W20cm×H3.5cm
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