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瀬戸 織部釉よろけ縞文行灯皿

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江戸時代後期に瀬戸で焼かれた行灯皿。灰釉掛けした素地に表面のみ織部釉を施し、丸く掛け残した白地に染付でよろけ縞文を描く。

行灯の油の受け皿が真鍮から陶器製に変わり始めた当時、各地で様々な意匠の行灯皿が生み出された。その中心は瀬戸地方で、鉄絵を多用した品野の本業窯に対し、赤津では織部釉を用いた高級志向のものが焼かれた。中でも抜き文は定番の意匠だが、多くは鉄絵が用いられており、本作のような染付の作例は極僅かしかない。経文を抽象化したような洒脱な文様も他の行灯皿とは一線を画す。

縁に古い金直しが二箇所と小ホツが幾つか、裏面に削げが見られる。器形が水平でなく僅かにぐらつきがある。油臭は無い。「 江戸の記憶 あんどん油皿百選 」に同手所載。

W21.5cm×H1.8cm
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