Loading...

ラーンナー朝 サンカンペーン窯 鉄絵波状文皿

ARCHIVED

ラーンナー朝期にサンカンペーン窯(現タイ北部チェンマイの東)で焼かれた皿。浅く削り出した高台から立ち上がりを持たせ、外面に鉄釉を塗る。見込みには輪線と波状文を鉄絵で描き、灰釉を掛ける。同窯の特徴である伏せ焼きにより、口縁は無釉となっている。

サンカンペーン窯はモンタイプとの類似に加えて、ラオ族との関連性も指摘されており、スコータイ王朝下の諸窯とは作行きを異にする。余白が活かされた本作の図案は、彼らの信仰に由来する円環的な宇宙観を想起させるもので、現代にも通用する普遍的な美質を備えている。この種の鉄絵皿の中でも特に上がりが良く、釉の発色や絵付けの鮮明さ、堅牢な質感も好所となっている。

外面に引っ付き痕が見られる。高台に削げが一箇所、見込みに釉の剥離が一箇所見られる以外に目立った瑕疵は無く、状態良好。

W22.8cm×H3.8cm
  • キャプションは考察が進み次第随時更新されます。
  • 画像は実際の商品と色味が異なる場合がございます。
  • ご購入の際には、「特定商取引法に関する表記」をご一読ください。
URL Coppied.