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北宋 西村窯 青白磁碗

¥130,000(税込)

北宋期に広州西村窯で焼かれた青白磁の碗。低い高台から丸みをもって立ち上がり、透明釉が淡い青緑色を帯びる。茶碗として伝世しているが、見込み中央部が無釉になっており、元は炉として焼かれたものと推測される。

西村窯は広東省広州の西村にかつて所在した窯。北宋期に越州窯や景徳鎮湖田窯の影響を受けた青磁・青白磁を産し、南海への輸出で栄えた。しかし、南宋に入ると、主要な出港地としての地位は広州から福建省泉州に移り、福建南(閩南)沿岸地域に多くの窯が出現。西村窯は衰退へと向かう。本作はそうした同安窯系青磁(珠光青磁)との連続性を如実に物語る、闊達な櫛目が印象的な作例。御本のような窯変の上に複数の染みが折り重なる、滋味豊かな釉膚が好ましい。

伏せ焼きのため、口縁部の釉は拭き取られている。高台脇に一本ニュウが見られるが、漏れは生じない。釉薬にカセは少なく、良好な艶を保っている。仕覆を伴い、「宋青磁筒茶碗」と書かれた古箱に収まる。

W12cm×H7.7cm
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