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南宋 青磁刻線文碗

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南宋期に福建省で焼かれた輪花形の青磁茶碗。セージグリーンを呈する青磁釉が掛かり、見込みには簡素な刻線文を表す。日本ではしばしば同安窯と一括りにされるが、同安から北の莆田窯、あるいは福清窯より産したものだろう。

龍泉窯の意匠、景徳鎮の陶技を巧みに取り入れた福建の青磁は、その多くが輸出品として焼かれ、海上シルクロード航路を伝って他国へと運ばれた。高台の処理や釉掛けにやや粗製の観はあるものの、それが却って日本では尊ばれ、また東南アジアでは龍泉窯と並び青磁の範となった。

元々は発掘と思われるがカセは殆ど無く、状態は極めて良好。極小さなホツが口縁に見られる以外に特筆すべき瑕疵はない。

W17cm×H6cm
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