源内焼 陽刻花籠文輪花皿
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江戸時代中期に讃岐国で焼かれた源内焼の皿。深さのある輪花型の器体を成し、型押しによる花籠文を見込みに、花草文・唐草文・蜀江文を縁に表す。交趾三彩をベースとした独特の作風は、国焼でありながらどこか遠い異国の焼き物を想起させる。
源内焼は、江戸時代中期に志度(現在の香川県さぬき市志度)、及びその周辺で焼かれた三彩陶の一群。遊学先の長崎で交趾焼の技術を学んだ平賀源内が、帰郷後の宝暦5年(1755)、志度の陶工を指導して生み出したとされる。源内が長崎遊学中に記し、天草郡代に提出した建白書「陶器工夫書」には、唐物風の焼き物を国産化することの重要性が説かれており、そうした考えを具現化したものが源内焼だったと考えられる。
釉薬に気泡痕が散見される。目立った瑕疵は無く、状態は極めて良好。保存箱付き。
W19.7cm×H3.8cm
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