後黎朝 青花梅花唐草文茶碗
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大越国(現ベトナム北部)の後黎朝期に焼かれた茶碗。高さのある高台を有し、口縁は端反りする。見込みに梅枝、外面上部に花唐草、下部にラマ式蓮弁文を描き、高台内に鉄錆を施す。伏せ焼きや重ね焼きの跡はなく、単一で焼成されている。
当時は安南青花の最盛期で、国内宮廷向けの器皿も盛んに作られていたが、本作は交易陶磁として焼かれたもの。見込みに梅枝が描かれたこの手の茶碗は、端正な器形と硬い焼き上がり、銀白色の清楚な膚を特徴とし、輸出品の一群の中でも際立って上質な作行きをもつ。
貫入に紛れ、短いニュウが数本見られる。口縁に小ホツの直しが散見されるが、いずれも外側にあるため目立たない。
W12.3cm×H7.7cm
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