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壺屋焼 呉須絵草花文瓶子

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琉球処分の前後に壺屋で焼かれた瓶子(ビンシー)。御拝(ウガン)の際に一対で用いる祭祀道具である。

近世琉球社会では、身分や経済力により使用できる器種が制限されていた。元々錫製であった瓶子は王家だけが使用を許されていたが、陶器で再現したものが庶民に広がり、一般化したようである。

その消えかかった一輪の花の絵付けに儚さと力強さを見る。口縁に小さな共色直しが見られる以外、特筆すべき瑕疵はない。

W7cm×H15.5cm
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