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南宋 宣州窯 蕎麦釉耳付水注

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南宋〜元朝期に宣州(現安徽省)周辺の窯で焼かれた水注。筒状の長い注口と五つの耳を持ち、暗緑色の蕎麦釉が胴下まで掛かる。

越窯、景徳鎮とも深い関わりを持ちながら、実態が殆ど知られていない宣州窯。五代の頃には官窯として青白磁を焼く窯も存在したが、北宋の頃には政治的混乱や景徳鎮の台頭により多くが廃絶し、雑器を焼く民窯だけが残った。酒税制度に応答する形で普及した韓瓶(日本では古くから「南蛮粽」と呼称)は同地域の産であり、この水注も酒器であったか、携行用の藥銚として作られたのものと考えられる。

海揚がり品につき海中の成分が固着しており、口辺や注口など幾つかの箇所にホツ、削げが見られる。漏れはなく、洗浄すれば酒注や花生けに利用できるだろう。

W17cm×D13.5cm×H12cm
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