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後漢 ベトナム北属期 灰釉緑斑小壺

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中国の後漢にあたる、北属期のベトナム北部で焼かれた小壺。算盤玉型の胴体に盤口気味の口を有し、肩に線刻を廻らせる。化粧掛けした素地に薄い透明釉を施し、一点の緑釉斑を施す。

北ベトナム最初の統一王朝である呉朝(939)の建国まで、同地は約一千年間中国の支配下にあった。本作のような灰釉陶器は漢の影響を受けて焼かれたもので、器形や技法においては南中国に共通するものの、ビードロ状の緑釉斑は北ベトナム一帯にしか認められない。それらは偶然生じたものとする説もある一方、副葬品にのみ散見されることから、ベトナム人の精神世界に根ざした何らかの意味を持つものとも考えられる。

口縁の削げ、釉の剥離以外に目立った瑕疵は無い。

W10cm×H6.7cm
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