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三島唐津 茶碗

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江戸時代前期に武雄で焼かれた三島唐津の茶碗。やや深さのある薄造りの器体を成し、複数の印花を組み合わせた多彩な象嵌文様を内外に施す。

「三島唐津」は朝鮮の三島手を翻案した唐津焼の呼称。1620年代から武雄北部の窯で焼かれ始め、後に古武雄と称される武雄南部の窯にも引き継がれた。本作は17世紀半ばの作で、細部にまで神経が行き届いた精緻な作行きが魅力。竹節気味の高台は古格に溢れ、膚には伝世特有の深い光沢が現れている。

口縁に小ホツの金直しが四箇所、ニュウが三本伸びている。仕覆、合箱付き。

W10.3cm×H7.5cm
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