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対州焼 茶碗

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江戸時代中期に焼かれた対州焼の茶碗。陶質の胎土を用いた重みのある器体を成し、畳付きを覗く全体に釉薬が掛かる。見込みには四点の目跡を残し、剛健な印象の竹節高台を有する。

茶趣漂う作風ながら、雑器の趣を存分に残していることから、釜山窯(倭館窯)と同じ慶尚南道に位置する金海の産である可能性も否定できない。長年の使用による染みが膚を枇杷色に染め上げ、柔和な印象を一層強めている。

口縁にニュウが幾つか見られ、内一つは鳥足状になっている。また削げが幾つかあり、見込み側のみ漆直しされている。いずれも古い時代のもので、馴染んでいる。保存箱付き。

W16cm×H6.5cm
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