陳朝 鉄絵漢字茶碗
¥50,000(税込)大越国(現ベトナム北部)の陳朝期に焼かれた茶碗。口縁の端反りした比較的浅い器体を成し、酸化鉄を用いて水草と漢字を表す。胎土には白化粧を施していると思われ、その上を還元気味の美しい透明釉が覆う。漢字は「洞慶」、または「洞庚」と思われるが、一部不鮮明で読み取ることは難しい。識字率の低かった当時としては達筆な印象で、書人や専門の絵師が手掛けていた事を窺わせる。中世ベトナムの文化的成熟を偲ばせる一碗。
口縁に一箇所、フリモノが剥離した箇所が見られる。その他、窯傷以外に目立った瑕疵は無く、状態は極めて良好。
W14.5cm×H5.7cm
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