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陳朝 象牙釉陰刻鉢

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大越国(現ベトナム北部)の陳朝期に焼かれた鉢。内に抱え込む大振りな器体に陰刻文様を施し、釉薬を底部脇まで掛ける。この種の釉薬は2%の鉄分を含む木灰で、白濁した特徴的な発色から象牙釉とも呼称される。

本作は祭祀や茶事に用いる水盂として作られたもので、見込み中央には「清」の異体字と思しき文字が彫られている。当時の図案のモチーフは主に花や神獣であり、漢字をあしらった作例は極めて少ない。外面には蓮弁文を巡らせており、総じて当時の信仰と習俗を偲ばせる作風となっている。

底部に一箇所小さな削げが見られる。その他、釉切れやフリモノ以外に目立った瑕疵は無く、状態は極めて良好。

W21cm×H7.8cm
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