大堀相馬焼 緑釉蕎麦猪口
ARCHIVED
江戸時代後期に焼かれた大堀相馬焼の蕎麦猪口。やや細長い器形を成し、青み掛かった濃厚な緑釉が底部脇まで掛かり、固く焼き締まった蛇の目高台を有する。元々の上がりの良さに加え、長年の使用による独特の艶感と、味のある風合いが好ましい。
大堀相馬焼は福島県双葉郡大掘村(浪江町)で元禄三年に開窯。相馬中村藩士の半谷休閑が下僕の左馬に日用雑器の焼成を命じたことを契機とする。山水図の土瓶や魚形皿など、種々様々な意匠の産品が人気を博し、戊辰戦争後の衰微を経て戦後に復興したが、東日本大震災及び原発事故により多くの窯元が町外への避難を余儀なくされた。現在は約半数の窯元が各地で窯の再建に取り組んでいる。
口縁のホツ四箇所と、胴部の極小さな窯傷に金繕いを施した。それ以外に目立った瑕疵は無く、状態は概ね良好。
W6.6cm×H6cm
- キャプションは考察が進み次第随時更新されます。
- 画像は実際の商品と色味が異なる場合がございます。
- ご購入の際には、「特定商取引法に関する表記」をご一読ください。