琉球 壺屋焼 チューカー
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琉球王国末期に焼かれた壺屋焼の茶家(チューカー)。白磁に肉薄する硬く白い膚に、鎚目の付いた真鍮製の持ち手が映える。白泥の使用は口縁部などの一部に留まり、概ね胎土と灰釉で白い膚を実現している。
茶家(チューカー)は琉球文化圏で泡盛を入れるために用いられた土瓶。その名称は中国の「酒家」に由来するとされ、琉球と交流のあった福建南部の言葉、閩南語と共通する古音を残している。多くは丸胴だが、本作は肩部に角度をつけた重心の低いフォルムを成し、蓋は落とし蓋となっている。首里王府の関与を窺わせるエレガントな作行きが好ましい、琉球古陶の優品。
持ち手の後方の付け根、注ぎ口、蓋の縁に金繕いが施されている。胴部や底部に瑕疵は無く、実用が可能。
W13cm×D10cm×H6.3cm
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