後黎朝 青花花文瓜形盒子
¥26,000(税込)
大越国(現ベトナム北部)の後黎朝期に焼かれた青花盒子。縦に稜を刻んだ瓜形の器体を成し、窪ませた蓋の頭部から花弁を幾重にも放射状に描き広げ、身には唐草を巡らせる。蓋と身の合わせ口は露胎とし、底は浅く平らに削り出す。呉須は釉の下で柔らかく滲み、稜の起伏に沿って藍の濃淡が揺らぐ。重なり合う花弁は見る角度ごとに表情を変え、さながら万華鏡を覗き込むようである。
この種の盒子は東南アジア各地の遺跡や沈没船から交易陶磁として数多く見出されており、現地では檳榔に添える石灰や薬を容れる器として用いられたと考えられる。意匠は多岐にわたるが、身近に置いて手に取る道具であったことから、気品ある装飾を施したものが多い。海を渡って日本にももたらされ、茶人のもとでは香合として珍重された。なかでも本作は絵付けが緻密にして華やかな、安南香合の佳品。
畳付に削げが見られるが、窯から外すときの剥離痕と思われる。その他、身の内側の嵌合部に小さな欠けが一箇所見られる。
W7cm×H5cm
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