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蛇韻律

金朝 磁州窯 白釉双耳壺 12〜13世紀

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磁州窯の中心的窯場である観台鎮で焼かれた双耳壺。南宋と同時期に華北から東北部を治めた金朝期のものである。

裾広がりの高台を持つ豊満な器形は、携行に適した縦長のものが多くを占める遼の作品群とは対照的である。遼の契丹族とは異なり、元来狩猟と半農半牧など生産活動が分かれていた部族的性質の強い女真族が、一つにまとまり農耕を中心とした生活を営むようになったことが貯蔵を重視した器形の変化にも現れている。

金朝は交易や農業生産で財政の安定化を計り、女真文字や屯田兵制を敷いたことで、独自の文化と軍事力を発達させた。北宋を滅ぼし、南宋をも服従させる力を持った女真族であったが、領土の拡大に伴う人口の少なさが、民族のアイデンティティを揺るがすこととなる。やがて、契丹勢力から逃れるために河南・開封へと遷都するも、モンゴルや契丹といった北方騎馬民族の軍事力を前に滅亡の道を辿った。

この壺は女真族が故郷とする東北部、按出虎水(ツングース語で“黄金”の意)から遠く離れた黄河北部の観台窯で生み出された。民族と国家の栄枯盛衰を巡る紆余曲折に満ちた旅路は、幾多の傍流となりながらも現在へと続いている。

特筆すべき瑕疵はなく、状態良好。

W12cm×H12cm
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