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ガージャール朝 白地藍彩皿

ARCHIVED

18世紀末にペルシャで興ったガージャール朝の皿。珪土質の胎土に白化粧が施され、コバルトで江戸期の伊万里焼と同様の図案が描かれている。

元や明の青花を模した白地藍彩はサファヴィー朝(16世紀〜)で栄え、ガージャール朝期にはスワトウウェアにまで模倣対象を広げ、より一般的なものとなっていた。同じく中国青花の影響下にある九州肥前の図案が描かれたこの皿は、東西を往来する青花の複雑な文化触変を表す。

コバルトの滲みは同時代のヴィクトリア様式の焼き物であるフロウ・ブルーにも通じるところがあり、当時アラブ地域に内政干渉していたイギリスの影響も窺える。

ホツが口縁に四箇所、高台に一箇所あるが概ね状態良好。

W19cm×H4cm
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