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初期伊万里 染付楼閣山水図皿

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1640年代頃に焼かれた初期伊万里の皿。見込みに山水図、縁に唐草文を濃いダミ染めで描く。

当時、中国では明清交代による内乱が生じており、1646年には景徳鎮窯のある江西省鐃州府が陥落している。その前後は陶工、絵師の国外流出が最も多かった時期と考えられ、朝鮮に起源を持つ肥前磁器が中国化していく流れもこれに符合する。本作の絵付けは漳州や徳化といった福建諸窯の青花に通じるが、筆致は辿々しく、やや稚拙な印象。既に唐人ではなく日本の絵師が描いている可能性が高い。

フリモノや釉切れなどの窯傷が見られる。口縁からニュウが一本伸びている以外に目立った瑕疵はない。

W21cm×H3cm
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