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李氏朝鮮 黒釉広口壺

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李氏朝鮮時代に焼かれた黒釉壺。寸胴型の器形に広口を成し、平坦な口縁に胎土目、底に砂目が残り、内側には叩き成形の跡が見られる。一見して桃山期の古唐津に見紛う作行きだが、肥前で砂目が用いられたのは1620年代以降であり、施釉が底部にまで及んでいることからも半島の産と考えたい。粉青瓷と併焼された所謂「黒高麗」とは異なる特徴を持ち、李朝の焼き物の中でも特に唐津焼との近縁性を感じさせる作である。

側面に一部カセ、口縁にホツがある以外に目立った瑕疵は無く、状態良好。

W15cm×H14cm
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