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李氏朝鮮 会寧 海鼠釉壺

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李氏朝鮮時代後期に咸鏡北道会寧郡または明川郡で焼かれた小壺。胴の張り出した算盤玉形を成し、器面の凹凸に沿って流れる海鼠釉が侘びた風情を醸す。元鈞窯との関連が指摘される同地の海鼠釉だが、中国東北部には鈞窯系の技法が用いられた形跡は無く、その発端は未だ謎に包まれている。

同地では器を直接火にかける習慣があり底部が劣化しているものが多いが、本作にその痕はない。口縁内側に一箇所ホツが見られる以外に目立った瑕疵はない。

W14cm×H11cm
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